2017年10月9日月曜日

Break 12

登場人物紹介

多少異なる点もあるが、本編で紹介した人は省く。

ヘンリー・パーシバル

本編には登場しないが、ニコラス・ケンウッドの親友のコロニー人科学者。
神経細胞の異常と遺伝子との関連を研究する執政官。
美男子好きだが、ゲイではない。(しかし、多くの人から誤解されている。)
一番のお気に入りはポール・レイン・ドーマーで、レインがリン長官の愛人にされたことに悲しみ、ダリル・セイヤーズ・ドーマーを気遣う。ダリルが脱走すると心を痛める。
ローガン・ハイネ・ドーマーのことは当初は苦手としていたが、同じ感染事故に遭ったことで親近感を抱くようになり、やがて親友となる。
ヤマザキ医師曰く、「チーズでハイネを手懐けている」。


ヤマザキ・ケンタロウ

医療区の医師。専門は内科だが、必要とあれば外科もこなす。
カディナ病を発症したハイネの主治医となり、その治療に全力を尽くす。
ハイネが回復した後も何かと気遣って世話を焼く。
ハイネと一緒にジョギングをして置いてきぼりをくい、パーシバルに馬鹿にされたこともある。
医師らしく誰にでも親切で親身に診るが、リン長官とそのシンパは警戒する。
酒には強くないがハイネのアパートでの酒宴には必ず参加する。
言うまでも無く、本編の医療区長となる人物。


ユリアン・リプリー

アメリカ・ドーム第24代長官。
「侵略者」のかなり後の部分から登場するが、リン長官時代の副長官。
事なかれ主義で全く目立たず、リンの横暴にも目を瞑っているかに見えたが、実は頻繁に月の地球人類復活委員会本部にリン長官の横暴ぶりを文書で訴え続けていた。
執行部から長官に任命されると、リンのシンパや贔屓にされていたドーマー達の粛正に取りかかる。悪役に徹してもドームの中の風通しを良くしようと言う1本筋の通った男。
5年後に執行部との約束を守って離任する。


サミュエル(サム)・コートニー

医療区長。ヤマザキの上司。
23代目の長官の時代に就任した。リン長官には逆らわないが、ハイネやドーマー達を守ることに努力する。


ダニエル・クーリッジ

保安課長。
コートニー同様、リン長官には反抗しないが、ケンウッドやハイネの側に立っている。
遺伝子管理局長が幽閉されてもドーム内の全てのロック解除権を持っていることを敢えてリン長官に教えなかった。


キーラ・セドウィック

出産管理区長。ニックネームは「女帝」、産科医師。
実年齢よりずっと若く見える赤毛の美女で、かなり気が強い。
容貌がハイネに似ているので、遺伝子的血縁者ではないかとケンウッドは疑った。
実際は執政官マーサ・セドウィックが若き日のローガン・ハイネとの間に産んだ娘。
ドーマーの父親が親子関係を頭で理解しても感情的に受け容れてくれないので、友人として接している。ケンウッドにはヘンリー・パーシバルがハイネに興味を持っていると懸念して見せたが、実際は彼女自身がパーシバルに関心があった。


ヴァシリー・ノバック

リン長官の個人秘書だが、長官の独断で遺伝子管理局長代行を勤めた。


ブルース・デニングズ

ベータ星基地で働いていた遺伝子学者。γカディナ黴に感染したことを知らずに地球に研究協力依頼に来て発症し、ハイネに病気を移して死亡。


ハレンバーグ

地球人類復活委員会委員長。
若い頃、アメリカ・ドームで執政官として勤務。
ローガン・ハイネ・ドーマーを育てたコロニー人の1人。ハイネが弟恋しさの余り脱走を試みた時に捕らえて連れ戻した。故にハイネは彼に対してわだかまりを持っているが、当人は過去のことと自己清算して気にしていない。


シュウ

地球人類復活委員会副委員長。
脱走を阻止されて鬱になっていたハイネを慰める為に自ら志願して彼を誘惑した女性執政官達の1人。
同僚のマーサ・セドウィックがハイネに気に入られて深い仲になったのを妬み、彼女を月の本部に密告した。故に娘のキーラは彼女にわだかまりを持っている。
ハイネはシュウを愛していないが、彼女の方が彼に未練があることを承知しており、利用出来る時は利用している。